- 数研出版 情報C -

第3章 情報通信ネットワークとコミュニケーション
第6節 ネットワークのセキュリティ

A セキュリティとは

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【教師向けコメント】 ネットワーク上でなぜセキュリティが重要なのか、なぜパスワードが必要なのかを説明しています。パスワードは、ネットワーク全体の安全性を高めるためになくてはならないものなのです。銀行のATMでパスワードの入力を求められるのは、キャッシュカードが本人のものかを確認し、他人が悪用できないようにするためです。これと同じように、ネットワーク上のセキュリティを必要とされるところでは、パスワードの入力を求められるのです。ネットワーク上で他人のパスワードを盗んで行われる犯罪の代表的なものにクラッキングがあります。クラッキングは悪意を持ってネットワークに不正に侵入し、ネットワークにつながっているコンピュータのデータを盗んだり破壊します。従って、ネットワークで使用するパスワードは厳重に管理しなければなりません。
【生徒向け】 これからのネットワーク社会ではパスワードの管理はかかせません。銀行のATMでの例を参考にしながら、自分のパスワード管理をどうしていくか、よく考えておきましょう。

B ユーザ認証

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【教師向けコメント】 パスワードの管理方法と実際のパスワードの設定方法について学習できます。
【生徒向け】 他人のパスワードを利用してネットワークに入ることは犯罪です。パスワードの管理の甘さが周囲にまで大きな迷惑をかけてしまう場合もあります。

C 暗号

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【教師向けコメント】 ネットワーク上のセキュリティ確保のくふうとして、情報の暗号化(復号化)、及び認証方法について押さえておく必要があります。
【生徒向け】 ネットワーク上のセキュリティ確保のくふうとして、売り手の信用を高めるためにどんなくふうが行われているかを調べてみましょう。

D コンピュータウィルスとその対策

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【教師向けコメント】 コンピュータウィルスについて、仕組み、幹線経路など学習できます。
【生徒向け】 コンピュータウィルスは悪意をもったプログラムであることをおさえ、常日頃から対策をとりつづけることの重要性を理解し、実際に対処できるようにしましょう。

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【教師向けコメント】 ハッキングやクラッキングについて、仕組み侵入経路など学習できます。また、ハッカーやクラッカーの違いなども学習できます。
【生徒向け】 ネットワークに不正に侵入する行為は、犯罪であることを理解しましょう。侵入に成功しなくても、侵入しようとする行為自体が問題になる場合もあります。

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【教師向けコメント】 コンピュータウィルスやクラッキングに対する防衛策について学習することができます。
【生徒向け】 自分が使っているパソコンに、ウィルスからコンピュータを守るためにどんな対策がされているか調べてみましょう。

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【教師向けコメント】 ウィルスは感染したコンピュータだけではなく、ネットワークを介して複数のコンピュータにも多大な被害を与えてしまう。ここでは、そうした被害に遭わないために個々人が心がけることを考えることが大切です。
【生徒向け】 ウィルスに感染しないために必要なことを考えてみましょう。

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【教師向けコメント】 コンピュータウィルスは感染するとすぐに発病するものや、コンピュータ内に隠れているウィルスなど様々なものがあります。種類によってその動作は異なることを具体的にまとめておくと良いでしょう。
【生徒向け】 コンピュータウィルスにはどのような種類があるかまとめてみましょう。

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【教師向けコメント】 コンピュータウィルスへの対策について技術的におさえておく必要があります。また、ネットワーク以外の感染経路についても考えておくことが大切です。
【生徒向け】 コンピュータウィルスに感染する要因について、日常におけるコンピュータの利用の場面を通して考えてみましょう。

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【教師向けコメント】 ウィルスチェックの方法をまとめてみましょう。その時、ネットワーク利用者のマナーの観点にも触れることが大切です。
【生徒向け】 ウィルスチェックのこころがけについて、日常におけるコンピュータの利用の場面を通して考えてみましょう。