実習室の配置事例

グループで話し合い共同作業する


【川型配置】

【コの字型配置】

【島型配置】
生徒と教師の位置 生徒は、スペースを活用してグループでまとまる。教師は、机間巡視する。
利用する機器 テーブル、模造紙、マジックなど
具体的なソフトウェア なし
実習室配置の提案
  1. スペースを有効に活用し討論しやすくするために、【 川型配置】のコンピュータ間の通路をできる限り広くとります。 すると、テーブルがなくても椅子を丸く円を囲むように配置することが可能となり、共同作業がはかどります。
  2. スペースを有効に活用して討論しやすいテーブルを配置するために、 【コの字型配置】の中央に円形テーブルを必要数配置します。すると、共同作業がはかどります。
  3. 【島型配置】は、画面が顔の前にあるためお互いの顔が見にくくなりますが、 机の配置がグループ単位でまとまり、かつ、各人が向き合っているため有効です。

グループの共同作業と並行して何台かのコンピュータを処理する


【川型配置】

【コの字型配置】

【島型配置】
生徒と教師の位置 生徒は、スペースを活用してグループでまとまる。教師は、机間巡視する。
利用する機器 テーブル、コンピュータ機器
具体的なソフトウェア ワープロソフト、表計算ソフト、ブラウザソフト、メールソフト、プレゼンテーションソフトなど
実習室配置の提案
  1. スペースを有効に活用し討論しやすくするために、 【川型配置】のコンピュータ間の通路をできる限り広くとります。 すると、テーブルがなくても椅子を丸く配置することが可能となり、共同作業がはかどります。
  2. スペースを有効に活用して討論しやすいテーブルを配置するために、 【コの字型配置】の中央に円形テーブルを必要数配置します。すると、共同作業がはかどります。 円形テーブル上でノート型パソコンを使用することで、共同作業をより充実させることが可能となります。
  3. 【島型配置】は、画面が顔の前にあるためお互いの顔が見にくくなりますが、 机の配置がグループ単位でまとまり、かつ、各人が向き合っているため有効です。

プロジェクタを使って説明する


【川型配置】

【コの字型配置】
生徒と教師の位置 発表する生徒は前に出、それ以外の生徒は、自分の席か視聴できる場所に移動する。教師は、机間巡視する。
利用する機器 コンピュータ機器、プロジェクタ、スクリーンなど
具体的なソフトウェア なし
実習室配置の提案 プロジェクタが備え付けの場合は、配置のタイプは問いません。しかし、移動式の場合は工夫が必要です。
  1. 【川型配置】では、コンピュータ間の通路をできる限り広くとることで、移動式のプロジェクタが置きやすくなります。
  2. 【コの字型配置】では、中央スペースが広く、移動式のプロジェクタも置きやすくいため有効です。

生徒が発表を視聴しやすい場所まで移動する


【川型配置】

【コの字型配置】
生徒と教師の位置 発表する生徒は前に出、それ以外の生徒は、視聴できる場所に移動する。教師は、机間巡視する。
利用する機器 コンピュータ機器、プロジェクタ、スクリーンなど
具体的なソフトウェア なし
実習室配置の提案
  1. 発表が聞ける場所へ移動するためには、【川型配置】のコンピュータ間の通路をできる限り広くとります。
  2. スペースを活用しやすい【コの字型配置】の中央スペースに発表者と視聴者が好きな位置まで移動できるため有効です。

代表の生徒の画面を生徒(全員)の画面に一斉転送する

【配置タイプは問わない】
生徒と教師の位置 生徒は、自分の席で自分の画面を見る。教師は、教師用のコンピュータの前で作業する。
利用する機器 コンピュータ機器など
具体的なソフトウェア 画像転送装置、プレゼンテーションソフト、ブラウザソフト、その他
実習室配置の提案 生徒の自分の画面に転送するのですから、配置タイプは問いません。

音響機器を使って発表する


【川型配置】

【コの字型配置】
生徒と教師の位置 発表する生徒は前に出、それ以外の生徒は自分の席に座ったり自由にスペースを移動する。教師は、教師用は机間巡視する。
利用する機器 コンピュータ機器、プロジェクタ、スクリーン、スピーカ、アンプなど
具体的なソフトウェア 音楽ソフト、プレゼンテーションソフト
実習室配置の提案 音響を聞くためには、アンプやスピーカなどの音響機器が必要です。音響機器が備え付けの場合は、配置タイプは問いません。しかし、移動式の場合は工夫が必要です。
  1. 【川型配置】では、コンピュータ間の通路をできる限り広くとることで、音響機器が置きやすくなります。
  2. 【コの字型配置】では、中央スペースが広く、音響機器も置きやすくいため有効です。

プロジェクタを使って説明する


【川型配置】

【コの字型配置】
生徒と教師の位置 発表する生徒は前に出、それ以外の生徒は自分の席か視聴できる場所に移動する。教師は、教壇(前)に立つか机間巡視する。
利用する機器 コンピュータ機器、プロジェクタ、スクリーンなど
具体的なソフトウェア なし
実習室配置の提案 プロジェクタが備え付けの場合は、配置のタイプは問いません。しかし、移動式の場合は工夫が必要です。
  1. 【川型配置】では、コンピュータ間の通路をできる限り広くとることで、移動式のプロジェクタが置きやすくなります。
  2. 【コの字型配置】では、中央スペースが広く、移動式のプロジェクタも置きやすくいため有効です。

教師用の画面を生徒(全員)の画面に一斉転送する

【配置タイプは問わない】
生徒と教師の位置 生徒は、自分の席で自分の画面を見る。教師は、教師用のコンピュータの前で作業するか、教壇(前)に立つか机間巡視する。
利用する機器 コンピュータ機器など
具体的なソフトウェア 画像転送装置、プレゼンテーションソフト、ブラウザソフト、その他
実習室配置の提案 生徒は自分の席の画面を見て説明を聞くため、特に配置タイプは問いません。

生徒の様子(表情や手元)をつかむ


【LL(教室)型配置】

【川型配置】

【島型配置】
生徒と教師の位置 生徒は、自分の席で自分の画面を見る。教師は、教師用のコンピュータの前で作業するか、教壇(前)に立つか机間巡視する。
利用する機器 コンピュータ機器、プロジェクタ、スクリーンなど
具体的なソフトウェア 生徒用画面をロックさせる(キーボード操作を不能にする)ソフト
実習室配置の提案
  1. 説明を聴いている生徒の表情を注視するためには、教師と生徒が正面に向かい合う【LL(教室)型配置】が適しています。しかし、画面で生徒の手元が隠れてしまい、生徒用モニタ画面に何が映し出されているかがわからないため、生徒用画面をロックさせる(キーボード操作を不能にする)などシステム上の工夫が必要です。
  2. 説明を聴いている生徒の表情を注視するためには、教壇(前)から多少左右に移動するだけで生徒の手元や生徒用モニタ画面に何が映し出されているかが見える【川型配置】や【島型配置】が適しています。生徒は横向きですが、体の向きを正面にさせる工夫を加えれば、説明を聴いている生徒を注視させるすることができるようになります。また、コンピュータ間の通路を広くとる工夫により、説明を聞きやすい位置まで移動させることが可能となります。

個別にコンピュータでトレーニングする


【LL(教室)型配置】

【川型配置】
生徒と教師の位置 生徒は、自分の席で自分の画面を見る。教師は、教壇(前)に立つか机間巡視する。
利用する機器 コンピュータ機器、プロジェクタ、スクリーンなど
具体的なソフトウェア 画像転送装置、説明に使用するプレゼンテーションソフト、ワープロソフト、ブラウザソフトなど
実習室配置の提案 トレーニング性の効率では、生徒がコンピュータ操作に集中しやすい【LL(教室)型配置】や【川型配置】が適しています。しかし、教師や生徒間において、説明を聞いたり質問したりするなどの活動が加わると作業効率は落ちてしまいます。

成果物を目で見て確認する


【川型配置】
生徒と教師の位置 生徒は、席を離れてプリンタに印字された成果物を取りに行ったり、自分の席で自分の画面を見る。教師は、教壇(前)に立つか机間巡視する。
利用する機器 プリンタやコンピュータ機器、プロジェクタ、スクリーンなど
具体的なソフトウェア 画像転送装置、ネットワーク上でファイルを共有するソフト
実習室配置の提案 成果物を目で見て確認するには、プリント印刷や画面表示があります。プリンタの設置では、接続方法と配置が鍵を握ります。プリンタをネットワーク接続で使用すれば、どこでも自由に置くことができるので便利です。また、プリンタは複数台用意し、広い通路に隣接させた上で室内を対角線に置くように配置すると、人の流れがスムーズになり効果的です。その場合、コンピュータ配置は、どのタイプでも対応可能(配置タイプは問わない)です。

コンピュータ操作の傍らノートに書く


【川型配置】

【コの字型配置】

【島型配置】
生徒と教師の位置 生徒は、自分の席で自分の画面を見る。教師は、教師用のコンピュータの前で作業するか、教壇(前)に立つか机間巡視する。
利用する機器 テーブルほか
具体的なソフトウェア なし
実習室配置の提案 コンピュータ操作の傍らでメモをとるためには、コンピュータを設置するテーブルを大きめなものを選択しましょう。また、薄型液晶画面やノート型パソコンを使用することで、テーブル上のスペースをより確保することが可能となります。その上で、(1)コンピュータ操作の傍らノートをとるためには、生徒の位置が正面または横向きに配置されている【LL(教室)型配置】【川型配置】【島型配置】が有効です。

コンピュータ操作しながら説明が聞きやすい環境


【LL(教室)型配置】

【川型配置】

【島型配置】
生徒と教師の位置 生徒は、自分の席で自分の画面を見る。教師は、教師用のコンピュータの前で作業するか、教壇(前)に立つか机間巡視する。
利用する機器 コンピュータ機器、プロジェクタ、スクリーンなど
具体的なソフトウェア 画像転送装置
実習室配置の提案
  1. 説明を聴いている生徒の表情を注視するためには、教師と生徒が正面に向かい合う【LL(教室)型配置】が適しています。しかし、画面で生徒の手元が隠れてしまい生徒用モニタ画面に何が映し出されているかがわからないため、生徒用画面をロックさせる(キーボード操作を不能にする)などシステム上の工夫が必要です。
  2. 説明を聴いている生徒の表情を注視するためには、教壇(前)から多少左右に移動するだけで生徒の手元や生徒用モニタ画面に何が映し出されているかが見える【川型配置】や【島型配置】が適しています。生徒は横向きですが、体の向きを正面にさせる工夫を加えれば、説明を聴いている生徒を注視させるすることができるようになります。また、コンピュータ間の通路を広くとる工夫により、説明を聞きやすい位置まで移動させることが可能となります。

デジカメやDV(デジタルビデオカメラ)などのAV機器を使う


【川型配置】

【コの字型配置】

【島型配置】
生徒と教師の位置 生徒は、室内のフリースペースに移動したり、専用ソフトがインストールされているコンピュータ付近に集まる。教師は、教壇(前)で説明するか机間巡視する。
利用する機器 デジカメやDV(デジタルビデオカメラ)などのAV機器、コンピュータ機器、プロジェクタ、スクリーンなど
具体的なソフトウェア 映像編集ソフト、オーサリングソフトなど
実習室配置の提案
  1. グループでの共同活動を重視するには、中央スペースを有効に活用できる【コの字型配置】が適します。しかし、設置するコンピュータ台数が確保しにくい傾向があります。
  2. コンピュータ台数が確保でき、グループでの共同活動が比較的行いやすいのは、【川型配置】です。
  3. スペースは取りにくいが、机の配置がグループ単位でまとまり、かつ各人が向き合っている【島型配置】もあります。

インターネットで検索して情報をまとめる


【川型配置】

【コの字型配置】

【島型配置】
生徒と教師の位置 生徒は、自分の席で自分の画面を見る。教師は、教壇(前)で説明するか机間巡視する。
利用する機器 コンピュータ機器、プロジェクタ、スクリーンなど
具体的なソフトウェア プレゼンテーションソフト、ワープロソフト、表計算ソフト、ブラウザソフトなど
実習室配置の提案 インターネットで検索して情報をまとめる活動では、コンピュータの操作に加え、グループでの共同活動をしやすくすることが望ましいです。そのためには、上述した「グループの共同作業と並行して何台かのコンピュータ処理ができる環境」が実現される【川型配置】【コの字型配置】、または【島型配置】が望ましいです。

ものづくりをする活動


【コの字型配置】
生徒と教師の位置 生徒はテーブルに座ったりスペースを使い作業する。教師は、教壇(前)で説明したり机間巡視する。
利用する機器 テーブル、はさみ、接着剤、工具類、紙、木、金属などの材料、コンピュータ機器など
具体的なソフトウェア CGなどソフトウェアコンテンツ制作ソフト
実習室配置の提案 ものづくり活動は、個人またはグループ単位が想定され、 場面は、ソフトウェアとハードウェア作品づくりに分けられます。前者ではコンピュータを使用しますが、 後者では使用しません。 グループを想定した場合には、テーブルを有効に活用した作業領域が必要です。 また、個人の場合でも、ハードウェア作品づくりでは大きなテーブルが必要となります。 いずれにせよ、広い作業スペースが必要となるため、中央スペースにテーブルを置き空間を有効活用しやすい 【コの字型配置】が適しています。

シミュレーションする活動


【川型配置】

【コの字型配置】
生徒と教師の位置 生徒は自分の席で自分の画面を見るかスペースに広がる。教師は、教壇(前)で説明するか机間巡視する。
利用する機器 テーブル、デジカメやDV(デジタルビデオカメラ)などのAV機器、コンピュータ機器、プロジェクタ、スクリーンなど
具体的なソフトウェア VB、VC、シミュレーションソフト、プレゼンテーションソフト、ワープロソフト、表計算ソフト、ブラウザソフトなど
実習室配置の提案 シミュレーションする活動は、グループ単位で行うことがほとんどですが、個人で行う活動もあります。場面は、コンピュータを使用する場合としない場合があります。グループを想定した場合には、コンピュータの使用の有無を問わず、活動しやすいスペースが必要です。また、個人の場合はコンピュータを使用した活動が多くなりがちです。いずれにせよ、広い作業スペースが必要となるため、
  1. 【川型配置】で通路を広くとると良いでしょう。
  2. また、中央スペースを有効活用しやすい【コの字型配置】が適しています。